ジームスアソシエイツ

社長メッセージMessage

技術ではなく、物語を伝える!

~SDGsで描くビジネスストーリー~

   

「技術で勝って、事業で負ける」というフレーズが昔流行りました。 (妹尾堅一郎氏の著書が発端でしたね)

   

これは今でも続いています。 日本企業は素材開発や技術革新のチカラは素晴らしいのに、それをビジネスとして「課題解決と利益循環のストーリー」を伝え、実現するのが総じて苦手です。

   

海外バイヤーとの商談でも、日本企業は製品に使われた技術のすばらしさを伝えますが、相手にはその価値や効果が理解できず、関心や魅力をひきつけられない場面があります。

#もったいない

    

SDGs(持続可能な開発目標)で設定されている17のゴールのうち、9番(技術革新)の実行は日本が世界から高く評価されています。

#設定された課題を突き詰めるのは得意

  

しかし、それでも環境に関わる13番(気候変動対策)、14番(海の豊かさ)、15番(陸の豊かさ)では低評価となり、社会の豊かさに関する目標の評価もさほど高くはありません。

   

つまり、「技術革新のチカラが経済・社会や環境へ十分に活かされていない(と思われている)」ことになります。

#SDGsの17ゴールはつなげて考える

    

「環境貢献に関わる日本の技術力を世界へ発信し、ビジネスのチカラで経済や環境効果を実現する」ために、SDG Compassでは「ロジックモデル」という考え方が紹介されています。

   

これは、ビジネスに関して「インプット(投入)⇒活動⇒アウトプット(産出)⇒アウトカム(結果)⇒インパクト(影響)」と論理のストーリーを組み立てる思考方法です。

#ロジックモデルはビジネスストーリーの思考法

    

「材料やエネルギー・資金等を投入して、製品サービスを製造・販売する事業活動を通して、売上や利益を上げる(産出)」ビジネスを私たちは行っています。 水処理薬剤を製造・販売するビジネスの場合、材料・エネルギー・資金等を投じて薬剤を製造し、販売して利益をあげます。  

    

技術はその際に私たち(事業者)が利用する一つの要素です。

    

そして、販売した後に利用者がその利用で、どれほどのメリットを得たのかという結果は、利用者の立場で考えるロジックです。 水処理薬剤の場合、購入した利用者が薬剤でどれだけ水をきれいにしたか、ということです。

   

さらに、その結果が地域や社会に及ぼした影響を表現するには、それを見渡す広い視野で考えるロジックが必要です。

水処理薬剤の利用によって水がきれいになって衛生環境が改善したこと(結果)が、どれだけ食中毒や感染性疾病を減らせたか、ということです。

   

SDGsに限らずビジネスの戦略や組立を考える際にもこうした視点は必要ですが、国内市場に専念していると「利用者や地域社会のことはだいたい想像できる」ので、私たちは改めてロジックモデルで考え、伝える必要を感じてこなかったのかもしれません。

#今は日本でも利用者目線、社会目線は必要だ

    

商談で自社技術の魅力を多くのバイヤーへ伝え、ビジネスのチカラで環境や社会の課題を解決したい、なら「ロジックモデルを使ってビジネスのストーリーを描き、語る」ことが効果的です。

#モノではなく、ストーリーに共感する

   

SDG Compassではロジックモデルの紹介に、こうした「ビジネスストーリーを描くための視点の切替」に関する解説はありません。

しかし、ビジネスの現場でSDGsの思考方法を活かすにはここを意識することが大切だと考えています。

#SDGsはビジネス展開の思考ツール

   

これからも多くの方々とこうしたストーリーを創り、語りあっていきたいと思います。

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