社長メッセージMessage
新型コロナの大激震2020年に思うこと
~「制約を排除せず、利用する」~
東京オリンピックの開催、訪日旅行者数4,000万人など「グローバル化社会で日本が大きな飛躍を遂げる」期待に胸を膨らませていた2020年。
現実は全く違うものとなってしまいました。
新型コロナ対策も既に「撲滅」から「経済・生活との共生」へと方針が移行し、対策も短期集中から長期継続へと変化しつつあります。
当社も海外向け環境コンサルティングを主力に事業展開しているので、海外への渡航制限を受けて業務へ大きな影響を受けています。
一方、オンラインでの業務が増え、デジタル社会で収集できる情報量やネットワークの豊富さに改めて気づくなど様々な体験をし、思考を深くめぐらせることもできました。
そこで得た思いがあります。
「制約や逆境は排除するのではなく、それを受容して利用すればよい」ということです。
起きていることは「事実」でも、それを「意味づけ」して人は受け入れ、行動します。
「問題だ」と思えば排除や回避、「チャンスだ」と思えば利用や便乗します。
結局、起きていることを人がどう「意味づけ」するかで行動は変わるということです。
4月、5月ごろは「逃げる」「耐える」ことばかり考えていましたが、上記に気づいた6月ごろから「利用」を考えるようになってきました。
移動ができなければネットワークによる協業が一層重要になります。
拡散が難しいなら集約が価値を生みます。
世界は閉そくするのではなく、多様化しながらも理念の共感で一致団結します。
ならば、これからの世界を見据えて早く動くことが新しい価値を生みます。
テレワークの是非で揺れるなら、本当の働きやすさを思考する市場が生まれます。
スケール価値がリスクなら、変容の価値(いざという時の強さ)が評価されます。
思考を切り替えると、気持ちもすっきりし、何をすべきかが見えてきます。
うまい話ばかりではありませんが、とにかく「起きたことを味方にする」つもりです。